深部組織-筋膜リリース:Deep Tissue-Myofascial Release(DTMR)について
DTMRとは
身体の中にある、「筋膜」と呼ばれる結合組織に対して、手技を用いながらホリスティックな視点からワークを行い、人が本来持つからだの機能を回復し、より自然体で、快適な生活が送れるようにしてゆくことを目指します。
DTMRは、独自の深くゆっくりとした手技で、筋膜の特徴の一つである可塑性を利用し、クライアントの生活の質を低下させるような、構造的、また機能的な制限を解放してゆきます。
またエクササイズやリハビリとのコラボにより、怪我や術後の癒着した筋膜を解放するだけでなく、長い間使っていない筋肉を活性化させ、体全体のバランスを整えてゆきます。
深部組織-筋膜リリース(Deep Tissue-Myofascial Release)は商標として登録されています(登録番号:5228468)
可塑性:
固体に外力を加えて変形させ、その外力を取り去ってももとに戻らない性質。筋肉はゴムの様に伸びたり縮んだりしますが、筋膜は一旦形が変わると基に戻らない性質があります。ゆっくり引っぱると伸びてそのまま固定されます。
筋膜について
筋膜は、薄く半透明で、伸縮性のある半流動体の膜であり、全ての筋肉や骨、血管や神経、臓器などを包み込んでいます。
もし、今までに動物の皮をはいだり、赤身の肉を切ったりされた事があれば、筋膜を目にした事と思います。
この筋膜は体の中で骨や軟骨、そしてそれ以外の柔組織を支えたり、骨の位置を動かしたり、筋肉の動く角度や方向、またはその動きそのものの質を決めたりと体全体の形を決定するうえで非常に重要な役割を果たします。
さらに筋膜は人が姿勢を維持したり、体形・体格に応じて体を理想的に動かしたりする時に、体の統合性を保つ役割も果たします。
右のオレンジの写真をご覧下さい。
オレンジの皮を剥いていただくと分かると思いますが、オレンジの果肉一粒一粒は薄い膜によって包まれ、果肉同士は繊維によってつながれています。オレンジを身体、果肉を筋肉と置き換えると、この薄い膜と繊維が筋膜にあたります。このように考えると、身体のなかでどのくらい筋膜のネットワークが広がっているかをイメージし易いかも知れません。
筋膜は全身を繋ぐネットワークなのです。

DTMRの効果や効能
今まで、西洋医学の中でも注目されてこなかった筋膜へのアプローチは、さまざまな恩恵を身体にもたらしてくれます。
姿勢や歪みの改善、動きのバランスの回復、過緊張の緩和、血行や体内循環の促進(むくみなどの解消)、筋肉の活性化、怪我や術後のからだの機能回復、怪我の予防など枚挙にいとまがありません。
今までの代替療法の中で、一般的に良く知られているマッサージは筋肉(筋肉)にアプローチし、カイロラクティックや整体は、骨(ほね)にアプローチしてきました。
しかし、深部組織-筋膜リリースやロルフィングでは、身体のなかでそれら筋肉や骨といった身体のパーツの位置やコンディションを統制している「筋膜」にアプローチするのです。

筋膜の制限が解放され、身体のバランスが整うことで、筋肉や骨といった身体パーツも本来あるべき位置、あるべき状態に戻ってゆくのです。
筋膜を含む膜組織はからだの中で、とても重要な役割を担い、全身に影響をもたらしているのです。
筋膜やからだのバランスがとととのったからだは、自然のちからを借りて、目覚めはじめるのです。

アイダ・ロルフ博士 Dr. Ida P.Rolf ( 1896 - 1979 )
ロルフィングは、アメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士によって生み出されました。博士は女性の大学進学がまだ珍しかった1920年に、コロンビア大学で生化学の博士号を取りました。そしてさらにロックフェラー研究所における有機化学の研究を通じて、からだに関する知識を深めました。
彼女と彼女の息子は脊椎に問題を抱えていたため、さまざまな治療法を研究しました。そして、からだの機能に対する構造の影響を学ぶため、そのことを扱った多くの治療法を研究しました。

DTMRについて